RPAとは?
RPAとは「Robotic Process Automation(ロボティック・プロセス・オートメーション)」の略語で、「ロボットによる業務自動化」を意味します。
ロボットと聞くと、工場で稼働するロボットアームなどの「産業用ロボット」、ソフトバンクのPepper(ペッパー)やドラえもんのような「人型ロボット」を想像される方もいるかもしれません。しかし、RPAで示すロボットは、パソコンの中で動く無形の「ソフトウェアロボット」のことを指し、物理的な「ハードウェアロボット」ではありません。
RPAは事務作業などホワイトカラーの業務を代行してくれるもので、これまで人間がパソコン上で行っていたアプリケーションを使った事務作業やシステム操作などを代替処理します。例えば、Excel入力、メール作成・送信、業務システムの操作といった作業を自動で行うことが可能です。
RPAとAIは何が違うの?
RPAとAIは似て非なるものです。RPAとAIどちらもコンピューターを使って情報を自動処理させることに変わりはありませんが、定形業務を行うのがRPA、非定型業務にも対応できるのがAIと考えることができます。
■RPA - ルール通りに動く手作業の代替ツール
RPAはルール通りに動く手作業の代替ツールです。あらかじめ人間が設定した判断基準やルール通りに動きます。逆を言えば、自分で考えることができず、ルール通りにしか動かないとも言えます。RPAに任せられるのは、明確な判断基準やルールが定められている業務のみとなります。指定されたファイルを開き、指定された場所の値をコピーして、指定されたシステムの指定された場所に値を転記・登録するなどの業務にはRPAが適しています。
■AI - 「頭脳」になりうるツール
一方、AI(Artificial Intelligence)は「人口知能」のことで、自己学習機能をもつ自律的な存在です。膨大なデータベースをもとに、コンピュータが自ら判断する仕組みであり、非定型な業務にも対応できるとされています。AIを用いると、ディープラーニングによって画像認識や音声認識、言語処理を実行できます。
株式会社エデュース コンサルティング部
学校専門のコンサルタントとして経営改善、業務改革のプロジェクト等に従事。
全国の学校に対してRPAを利用した業務改善を行っている。